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National Astronomical Observatory of Japan
201 年 4 月 1 日
No.297
研究トピックス「アルマ望遠鏡の現況と最新成果」
「AL A
A
E ー ー
ー
ン 201 」
「国立天文台
2
アルマ望遠鏡
」
201
「
シ
レーション大 の学 」
追悼 古在由秀先生 林 正
2018
04
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g
e
NAOJ NEWS
国立天文台ニュース
C O N T E N T S
国立天文台カレンダー
● 3 日(土)4D2U シアター公開(三鷹)
● 5 日(月)天文データ専門委員会/太陽天体プラズマ専
門委員会
● 7 日(水)幹事会議
● 9 日(金)運営会議/4D2Uシアター公開&観望会(三鷹)
● 10 日(土)4D2U シアター公開(三鷹)
● 17 日(土)4D2U シアター公開(三鷹)
● 20 日(火)幹事会議
● 24 日(土)観望会(三鷹)
● 29 日(木)プロジェクト会議
● 7 日(土)4D2U シアター公開(三鷹)
● 13 日(金)4D2U シアター公開&観望会(三鷹)
● 14 日(土)4D2U シアター公開(三鷹)
● 21 日(土)4D2U シアター公開(三鷹)
● 28 日(土)観望会(三鷹)
●5 日(土)4D2U シアター公開(三鷹)
●11 日(金)幹事会議/電波専門委員会/4D2U シアター 公開&観望会(三鷹)
●12 日(土)4D2U シアター公開(三鷹)
●19 日(土)4D2U シアター公開(三鷹)
●26 日(土)観望会(三鷹)
●29 日(火)幹事会議
●31 日(木)プロジェクト会議
2018 年 3 月 2018 年 4 月 2018 年 5 月
表紙画像
国立天文台の第6代台長に就任した常田佐久さん(陽光 降り注ぐ三鷹キャンパスにて 写真:飯島 裕)。
背景星図(千葉市立郷土博物館) 渦巻銀河 M81画像(すばる望遠鏡)
今年も、三鷹キャンパスに桜の季節が巡ってきました。 (撮影:小栗順子)
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● 表紙
● 国立天文台カレンダー
巻頭言
台長就任にあたって
―― 常田佐久研究トピックス
アルマ望遠鏡の現況と最新成果
平松正顕(チリ観測所)
おしらせ
● 「ALMA /45m / ASTE ユーザーズミーティング2017」報告
江草芙実(チリ観測所)
● 「国立天文台講演会/第23回アルマ望遠鏡講演会」報告
佐久間直小子、平松正顕(チリ観測所)
● 2017年度「N体シミュレーション大寒の学校」報告
押野翔一(天文シミュレーションプロジェクト)
追悼 古在由秀先生
● 国立天文台発展の礎を作られた古在先生(林 正彦)
● 古在先生の思い出(木下 宙)
● 古在先生を偲んで(伊藤孝士)
● 追悼:古在先生(渡部潤一)
受賞
● チリ観測所の2グループが国立天文台長賞を受賞!
● 編集後記/次号予告
新連載
「国立天文台・望遠鏡のある風景」01
水沢 VLBI 観測所構内に咲く桜と VERA20メートル電波望遠鏡
撮影:清水上 誠(水沢 VLBI 観測所)
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05
台長就任にあたって
常田佐久
写真:飯島 裕
このたび、林正彦前台長の後を引き継ぎ、国立天文 台長に就任しました。国立天文台は、ここ20年で飛 躍的な発展を遂げ、世界の天文学を牽引する顕著な成 果を挙げてきました。特に、国際協力で建設され運用 が行われているアルマ望遠鏡計画において、国立天文 台の果たした役割は極めて大きく、日本の科学の発展 にとっても、大きなマイルストーンとなりました。こ れまでの国立天文台の卓越した活動に、深い敬意を表 します。このような輝かしい成果を挙げてきた国立天 文台の台長に就任することになり、身の引き締まる思 いです。どうかよろしくお願いします。
少し自己紹介をしますと、私は、人工衛星・観測ロ ケット・気球に搭載する新しい観測機器を開発し、太 陽の磁場の起源や振る舞い、磁場のエネルギーを利用 した太陽面爆発や彩層・コロナの加熱メカニズムを 研究してきました。私が大学院に進学した頃は、野辺 山の45 m宇宙電波望遠鏡さえなく、世界と競争でき るような先端的な観測機器は、この国にはありません でした。そのような状況で、私は、「他の恒星に比べ れば近い」ということで、太陽の研究を始めました。
大学院のときに太陽観測衛星「ひのとり」搭載のすだ れコリメーターを使った硬X線望遠鏡の開発に取り組 み、その後、NASAと太陽観測衛星「ようこう」に搭 載した軟X線望遠鏡の開発、太陽観測衛星「ひので」 の可視光望遠鏡の開発に関わり、さらに気球・観測ロ ケットといった飛翔体を駆使した研究を行ってきまし た。「ようこう」、「ひので」の開発には、それぞれ10 年近い期間を必要とし、機器開発で30年の研究人生 のかなりの部分が経ってしまいました。大学院生たち と、これらの飛翔体で得られた観測データを使った論 文もたくさん書きましたが、やはり今となっても記憶 に残っているのは、観測装置と衛星の開発で、観測装 置が宇宙で期待通りの性能を達成したときの安堵と喜 びであります。
私から挙げる国立天文台の運営方針は、以下の6点 です。
文台の有機的な協力体制を維持発展させること。④天 文台内部の研究者・職員の人材活用を図ること。⑤文 部科学省、他の自然科学分野、メディア等に対して、 天文学のビジョンを説得力をもって訴えること。⑥ス ペースミッションへの展開。次に、これらのうちいく つかの点について、少し説明させていただきます。 TMT建設の課題の一つは、多額の建設・運用予算 の確保で、これは容易なことではありません。大型科 学プロジェクトの財政面の制約が強まりつつある傾向 は、TMT計画や国立天文台に限った特殊事情ではな く、高エネルギー加速器研究機構(KEK)や宇宙科学 研究所(ISAS)などにも、多かれ少なかれ同様の状 況が見られます。このような全体的に厳しい環境のな かで、学術の重要性のみを訴えても当局の理解を得る ことは難しく、自らスクラップ&ビルドを行う姿勢、 国立天文台の持つ技術的資産を活用して、産業振興な どの日本国が抱える課題の解決や国の事業へ貢献して いく姿勢が求められています。これらの観点を含めた 我が国における天文学研究の存在意義について、今一 度の理論武装も必要かと思っています。
2番目の「次のプロジェクトの立ち上げに向けた準 備」で大事なのが、これまでの国立天文台の成果を基 礎としたTMT完成後の将来計画の立案です。今後20 年程度のスパンで、国立天文台がどの方向に向かうの か、宇宙についてどのような新知見をもたらすことが できるのかを、国民や政府、学術コミュニティにビ ジョンを持って説明し訴えていくことが不可欠あると 思っています。基礎物理学や生物学に広がりつつある 天文学の裾野を一段と広げた魅力ある将来の方向性を 戦略的に提案していくことは、優秀な人材の確保、計 画の実行に必要な資金の確保、ベストパートナーとの 国際協力に貢献するでしょう。これにはまず、将来計画 を立案できるための枠組みと仕組みの確立が重要であ ります。
最後の「スペースミッションへの展開」ですが、こ れは上記の将来計画の議論の中で位置づけていくべき 重要事項の一つです。そもそも、国立天文台は「今後 スペースに関わっていくのか?」、あるいは「いかな いのか?」、「関わっていくのなら、どの程度のレベル で関わっていくのか?」が問われる時が来ています。 地上の天文学での先端技術開発や大型プロジェクトの 着実な実施を行っている国立天文台が、「ひので」の 成功で示されたように、衛星や探査機に搭載する観測
研
究
ト
ピ
ッ
ク
ス
アルマ望遠鏡は、毎年10月から翌年9月ま
での1年間をひとつの区切りとして観測を実
行しています。これを「サイクル」と呼び、
2018年10月に始まるのが「サイクル6」です。
そのための観測提案は、2018年4月19日深夜
を締切として募集されます。この国立天文台 ニュース4月号が出るころには、世界中の多
くの研究者がこれまでの観測成果や理論予測 などをもとに議論を重ねて、観測提案書を書 いているところでしょう。
2011年9月の初期科学観測サイクル0開始
から早くも7年。その間、アルマ望遠鏡は観
測に使えるアンテナ数や受信波長帯域、アン テナ展開範囲など多くの性能を徐々に向上さ せながら観測を続けてきました。サイクル6
では、最大16 kmの範囲に展開される12 mア
ンテナが43台以上、狭い範囲に並べて広視野
をカバーするモリタアレイ★01では12 mアン
テナ3台以上、7 mアンテナ10台以上が利用
可能です。受信波長帯域はバンド3、4、5、6、 7、8、9、10(波長0.35 mm~3.1 mm)が観
測可能。ミリ波帯域(バンド3~6)では、ア
ルマ望遠鏡の最大展開範囲である16 kmにア
ンテナを広げて0.018秒角(人間の視力に換
算すると約3300)という高い解像度を実現
することができます。また波長が短く大気の 透過度が下がるバンド7(波長0.87 mm)で
は最大8.5 km、バンド8、9、10(波長0.35~
0.74 mm)では最大3.6 kmの範囲にアンテナ
を展開して観測することができます。サイク ル6で新たに可能になるのは、円偏光の観測、
モリタアレイ単独でのバンド8観測などです。
さらにバンド6で一度に観測できる波長帯域
が拡大され、たとえば一酸化炭素分子とその 同位体置換体(CO、13CO、C18O)が一度に
観測できるようになります。この組み合わせ はよく観測に用いられるため、観測効率が向 上します。
プロキシマ・ケンタウリは、太陽にもっと も近い恒星(距離4.2光年)として知られてい
ます。またその周りには地球ほどのサイズの 惑星が発見されていて、惑星表面に液体の海 が存在できるのではないか、さらに生き物も 存在できるのではないかという期待が持たれ ています。
しかしアルマ望遠鏡の観測結果は、この惑 星の環境が極めて劣悪である可能性を示して います。アルマ望遠鏡が、プロキシマ・ケン タウリの表面で起きた巨大なフレア(爆発)を 観測したのです。このフレアは、太陽で起き た最大のフレアよりも10倍巨大なものであり、
これによってプロキシマ・ケンタウリの電波 強度は10秒間に1000倍にもなりました。
プロキシマ・ケンタウリの惑星は星にとて
平松正顕
(チリ観測所)
図01 2017年3月24日にアルマ望遠鏡が観測したプロキシマ・ケンタウリの2分間にわたる フレアの明るさの変化。もっとも大きなフレアを赤色、それに先立つ小さなフレアをオレンジ、 それぞれのフレア後の残光を青で示しています。線の幅は、それぞれの測定誤差を示しています (Credit:Meredith MacGregor, Carnegie)。
★01 モリタアレイ
アルマ望遠鏡の中で日本が開発を分 担したのが、モリタアレイ(アタカ マコンパクトアレイ)です。口径 12m アンテナ4台と7m アンテナ12 台、受信器システムと信号を処理す る専用の高速計算機「相関器」から なります。米欧が開発したアンテナ 群が広い範囲に展開して高い解像度 の観測を担う一方、モリタアレイの アンテナ群はコンパクトに配置さ れ、大きく広がった天体からの電波 を精度よくとらえることができます。
★newscope<解説>
科
学観測サイクル 6
プ
ロキシマ・ケンタウリの巨大
フレアを観測
も近いところを回っているため、大きなフレ アの影響を直接受ける可能性があります。も し海があったとしても蒸発してしまうかもし れませんし、大気も吹き飛ばされてしまった かもしれません。フレアで発生する強烈な放 射線が何度も降り注いだとしたら、地球型の 生命の存在も難しいかもしれません。 今回のフレアは、モリタアレイでの観測中 に偶然発生したものでした。しかもこのデータ は過去に論文化されていましたが、このフレア は見過ごされていました。電波強度を測定す る際に、観測期間のデータをすべて積算して いたからです。今回カーネギー研究所のメレ ディス・マクレガー氏らのグループがデータ アーカイブからこのデータをダウンロードし て再解析し、その時間変動を発見しました。 データアーカイブ整備の重要性を物語る発見 といえるでしょう。
これまでもアルマ望遠鏡は若い星のまわり での惑星誕生の現場を撮影してきましたが、 またひとつ成果が公開されました。今回観測 されたのは、オリオン座V1247星。この星の
まわりの塵は、明瞭できれいにつながった環 と、三日月形の淡い環のふたつの場所に密集 していました。
この三日月構造は、「ダストトラップ」と呼 ばれるものであろうと考えられています。ダ ストトラップは、若い星のまわりで、何ら かの理由で塵が密集している場所のことで す。塵はあつまって合体し惑星へと成長して いきますが、単に合体して大きくなるだけだ と途中でガスとの摩擦で星に落ちて行ってし まうという問題があることがわかっていまし た。惑星ができるためには、星に落下せずに 塵を円盤内にとどめておく必要があります。 ダストトラップは、まさに塵が特定の場所に 長期間滞留しているところですので、ここで 惑星ができやすい状態になっているといえま す。これまでもアルマ望遠鏡の観測で他の若 い星のまわりにダストトラップらしきものは 発見されていましたが、今回の画像は以前よ りもずっと明瞭で、たとえば惑星形成のコン ピュータシミュレーションとの比較がずっと やりやすくなりました。
アルマ望遠鏡は、その高い感度で遠くの銀
河に含まれる分子の観測も得意としていま す。東京大学の大学院生安藤亮さんらの研 究チームは、アルマ望遠鏡を使って渦巻銀
河NGC253の中心部を観測しました。NGC
253は非常に活発に星を作る爆発的星形成銀
河(スターバースト銀河)と呼ばれる種類の 銀河です。
観測の結果、活発に星が生まれている銀河 中心部に大きさ数十光年ほどの星間物質のか
円
盤に現れる
惑星誕生のサイン
図02 オ リ オ ン 座 V1247星 の 三 日 月 構 造(Credit:ALMA(ESO/NAOJ/NRAO)/S.Kraus(University of Exeter, UK)。
爆
発的星形成銀河で見つけた
『分子の密林』
たまりが8個みつかりました。この中ではそ
れぞれ多くの星が生まれていると考えられま す。8個の中のひとつでは、生まれたばかり
の星に温められたさまざまな種類の分子ガス からの電波が、スペクトルを埋め尽くす状態 (『分子の密林』)となっていることもわかり ました。私たちが住む銀河系内の星形成領域 では『分子の密林』がこれまでにも発見され ていましたが、銀河系外で見つかったのは今 回が初めてです。さまざまな分子、つまり存 在量の少ない分子からの電波は当然弱いため、 これまでの望遠鏡では観測が困難でした。し かしアルマ望遠鏡の登場によって、これまで 天の川銀河内でだけ使われていた研究手法が、 より遠くの銀河にも適用できるようになった のです。
爆発的星形成銀河は、宇宙全体での星形成 の歴史をけん引してきたといってよく、銀河 一般の進化を考える上ではたいへん重要な ターゲットです。今回の観測は、そんな爆発 的星形成銀河にまだまだ我々の知らない複雑 の素顔があることを示すものでもありました。 アルマ望遠鏡を使ってNGC253を幅広い波
長帯で観測する大規模な国際プロジェクトも 進行中であり、本研究グループも参加してい ます。より多岐に及ぶ分子輝線の大規模観測 によって、爆発的星形成銀河に秘められた多 様な環境が明らかになることが期待されます。
年度 代表者(敬称略) テーマ
2017 佐川英夫
(京都産業大学) ALMA太陽系科学ワークショップ
2017 (国立天文台)秋山永治 (アルマ望遠鏡サイクルProtoplanetary Disk Observations in ALMA Cycle 6 6での原始惑星系円盤観測)
2017 今井裕 (鹿児島大学)
ALMA恒星ワークショップ
―我々はALMAで一体何ができるのだろうか?―
2017 徳田一起 (大阪府立大学)
Star formation with ALMA: Evolution from dense cores to protostars(アルマ望遠鏡による星形成:高 密度コアから原始星への進化)
2017 樋口あや (理化学研究所)
Gaseous Debris Disk Workshop
(デブリ円盤のガスに関するワークショップ)
2016 泉浦秀行 (国立天文台)
ALMA恒星ワークショップ ―全バンド利用可能時代を迎えて―
2016 (京都産業大学)佐川英夫
A L M A w o r k s h o p f o r s o l a r s y s t e m p l a n e t a r y observation
(太陽系惑星観測のためのアルマワークショップ)
2016 酒井剛
(電気通信大学) ミリ波テラヘルツ波技術に関するワークショップ
2016 (国立天文台)下条圭美 (アルマによる太陽観測の科学的可能性)Scientific potentials of ALMA solar observation
2016 廣田晶彦 (国立天文台)
最近傍のface-on molecular-rich spiral galaxyである M83のALMA観測研究会
2016 (茨城大学)塚越崇 (アルマ望遠鏡サイクルProtoplanetary Disk Observations with ALMA Cycle 5 5での原始惑星系円盤観測)
2016 河野孝太郎 (東京大学)
ALMA Deep Survey Workshop 2016
(アルマ望遠鏡深宇宙サーベイワークショップ)
2016 江草芙実 (国立天文台)
Extensive CO survey of nearby galaxies with ACA (モリタアレイによる近傍銀河の重点的一酸化炭素観測)
2016 樋口あや
(理化学研究所) デブリ円盤から太陽系へ
図04 ALMA 太陽系科学ワークショップのひとコマ。
表01 2016年度・2017年度のアルマワークショップ一覧。 国立天文台チリ観測所では、ア
ルマ望遠鏡を用いた観測研究の計 画立案や共同研究グループの組織な どを支援する目的で、「アルマワーク ショップ」を公募して旅費等の支援 を行っています。毎年数件のワーク ショップが採択されており、太陽系 天体や渦巻銀河などにターゲットを 絞って議論をするものや新しい技術 開発を志向するものなどさまざまな テーマのワークショップが開催され、 多くの研究者が参加しています。こ のワークショップを通じて、日本中 の大学や研究所に所属する研究者 からよりよい研究テーマが生まれる こと、そして強力な研究チームが組 織されることを期待しています。
2017年12月26日と27日の2日にわたり、
国立天文台チリ観測所と野辺山宇宙電 波観測所との共催で、ALMA/45 m/ ASTEユーザーズミーティング2017が国
立天文台三鷹キャンパスで開催されまし た。本会議では、23件の口頭講演と41
件のポスター発表があり、全て英語で行 われました。参加者は約120名で、若手
や女性研究者の増加が顕著でした。 初日はアルマ望遠鏡についての講演が 行われ、観測所の現状や最新科学成果の ハイライト、次の観測サイクル(Cycle 6)で予定されている性能などがスタッ
フより紹介されました(図01)。引き続
き、台湾や韓国からの活動報告、広報 や天文データセンターJapanese Virtual
Observatoryの担当者による講演も行わ
れました。また、今年初の試みとして、 第1回(平成28年度)ALMA共同科学研
究事業★01について、事業申請者(工学
院大学の武藤恭之准教授、大阪府立大学 の大西利和教授)と事業により採用され た特任研究員(大阪産業大学の橋本拓也 さん)から、それぞれの研究事業の背景 や進捗状況などについて報告して頂きま した。議論の時間には、プロポーザル 審査の進め方やその通知の内容、デー タ解析ソフトCASAの今後の開発予定、
Cycle 7での観測性能の優先順位をどう
すべきか、今後アルマ望遠鏡を使った研 究をどのように推進するかなど、幅広い 議題について議論が交わされました。そ の後のポスターセッションでは、多くの ポスターの前で活発な議論や情報交換が 行われていました(図02)。
2日目は、まずASTE、引き続き野辺
山45 m鏡に関する講演と議論が行われ
ました。観測所からの報告の後、ASTE
では、オランダ宇宙研究所SRONの唐
津謙一さんより新し
い検出器DESHIMA
のASTEでのファー
ストライトの報告、 そして科学成果とし て 星 周 円 盤 で の[C I]輝線検出に関する
講演が理化学研究所 の樋口あやさんより ありました。野辺山
45 m鏡 で は、 昨 年
と同様に3つのレガ
シープロジェクトか ら進捗報告がありま した。また、議論の 時間には野辺山宇宙 電 波 観 測 所 の 開 発 計 画(GPU分 光 計、
FOREST広 帯 域 化、
アーカイブシステム の改良、自動観測シ ステム)、評価が上 位の観測提案にはよ り寛大に補填時間を 与 え る 案、 装 置 開 発・運用の対価とし て 与 え ら れ るGTO
の観測提案と大規模観測提案にはアシス タントが不要なエキスパートユーザーを 必ず含めるという修正案が提示され、議 論の結果賛同を得ました。
会議の最後には、CASAチュートリア
ルとして、アルマ望遠鏡の最新データ パッケージの構造やパイプライン処理さ れたデータのウェブログについての解説 をスタッフが行いました。このチュート リアルの参加者は約40名で、その多く
は学生でした。
本会議の講演資料などは、ウェブペー
ジ★02にて公開されています。
最後に、本会議の開催(特に、2017
年12月から始まった三鷹キャンパスの
セキュリティ強化への対応)につきまし ては、関係各所の多くの方にご協力頂き ました。参加者の皆様のご理解・ご協力 もあり、つつがなく終了致しました。世 話人を代表してお礼申し上げます。
「ALMA /45 m / ASTE ユーザーズミーティング2017」報告
江草芙実
(チリ観測所)お
し
ら
せ
No.
01
2 0 1 7
12
2 6 - 2 701 ALMA の現状について報告する井口聖教授。
02 ポスターセッションの様子。
★01 https://researchers.alma-telescope.
jp/j/support_programs/almagrant/list.html
★02 https://alma-intweb.mtk.nao.ac.jp/
2018年2月4日(日)に、国立天文台
講演会/第23回アルマ望遠鏡講演会を
東京都江東区の東京国際交流館(プラザ 平成)国際交流会議場にて開催しました。 「冷たい宇宙に挑むアルマ望遠鏡―惑星
誕生のミステリーに究極技術で迫る―」 と題し、山岡均広報室長の司会のもと で3名が講演しました。会場は、265名
の参加者の熱気に満ちていました。さら
にYouTubeとニコニコ生放送でのイン
ターネット中継でも、多くの方にご覧い ただきました。
最初の講師は、アルマ望遠鏡プロジェ クトに長くかかわり、日本とチリでプロ ジェクトを率いてきた、長谷川哲夫(国 立天文台チリ観測所、上席教授)です。 『アルマは一日にしてならず』と題した 講演は、電波で宇宙を観測することの解 説から始まりました。そして、アルマ望 遠鏡のように複数のアンテナを組み合わ せて機能する「干渉計」の解説へ。続い て、アルマ望遠鏡の完成までの歴史と道 のり、演題ともつながる講演の佳境です。 日本では、国立天文台野辺山ミリ波干渉 計の実績を元に大型電波干渉計計画が立 案され、米欧で進んできた計画と合流し てアルマ望遠鏡プロジェクトが誕生しま した。国際協力プロジェクトならではの 文化や考え方の違いを乗り越え、目指す 望遠鏡の性能とコストのバランスを鑑み てプロジェクトを進めてきました。国際 協同プロジェクトのまっただ中で活躍し た長谷川上席教授ならではの苦労話を交 え、それでも宇宙に挑み続ける意味を語 りました。
2人目の講師はノンフィクション作家
の山根一眞氏。日本のものつくり の現場を取材した『メタルカラー の時代』で有名な山根氏は、昨年 夏に発刊された『スーパー望遠 鏡「アルマ」の創造者たち』(日 経BPコンサルティング刊)の著
者でもあります。この分厚い書籍 には、アルマ望遠鏡の建設に従事 した天文学者、技術者の奮闘と熱 い想いが詰まっています。山根氏 は南米チリ、標高5000 mのアル
マ望遠鏡を2度取材に訪れました。
それだけでなく、ア ンテナや受信機、相 関器の部品を製造し たメーカーや全国の 小さな町工場にも出向き、 数多くの技術者に直接会い、 言葉を交わし、アルマ望遠 鏡のまさに細部まで取材し てきました。『「アルマ望遠 鏡」<ものつくり>の熱き 奮戦』と題した今回の講演 では、こうした取材先で見 聞きしたアルマ望遠鏡開発 のすさまじさが紹介されました。さらに 山根氏が自身で撮影した写真や映像とと もに取材時の裏話まで飛び出し、会場に は時折、笑いや感嘆の声がわき上がりま した。
3人目の講師は、武藤恭之氏。工学院
大学にて准教授として研究を行う天文学 者です。武藤氏は惑星形成過程に関する 理論的研究を専門としていましたが、最 近ではアルマ望遠鏡などを用いた観測的 研究も進めています。2011年にアルマ
望遠鏡が動き始めたことに よって、それまでは理論的 に考えられてきた惑星ので きる過程を実際に確かめる ことができるようになって きました。アルマで観測し た惑星形成の現場は天文学 者にとって驚くべきもので あり、『アルマ望遠鏡が見 た惑星形成の現場』と題し た武藤氏の講演では、素晴 らしい観測データを目にし た興奮とそれを説明しよう
と研究者が奮闘するようす、そして時に 理論的予測と観測結果が合致しない困惑 が語られました。従来の望遠鏡と比べて 大きく性能が向上したアルマ望遠鏡に よって、音を立てて前進していく惑星形 成研究の現場の様子が、生々しく語られ たといってもよいでしょう。
3名の講演が終わった後に設けた質疑
応答の時間では、参加者からの挙手が途 切れず、宇宙の謎への探究心が果てない ことを感じました。終演後のロビーでも 各所で会話が弾み、講師にとっても充実 した時間となりました。
「国立天文台講演会/第23回アルマ望遠鏡講演会」報告
佐久間直小子、平松正顕
(チリ観測所)お
し
ら
せ
No.
02
2 0 1 8
02
0 401 長谷川哲夫 上席教授の講演。電波天文学とは何か、アルマ望遠鏡は どのように作られたのかが語られました。
02 山根氏が持っているのは、アルマ望遠鏡の主鏡(パラボラ アンテナのお皿の部分)に使われているアルミニウム・パネル。 軽量化のため裏面はハニカム構造に削られています。厚みは約 2mm と薄いため、大きさの割に軽く仕上がっています。
●録画映像を改めてYouTubeで公開し
ていますので、ごゆっくりお楽しみくだ さい。
★ https://youtu.be/Pazkt3QT-yM
※当日のYouTube中継に不具合があり、ご覧い
ただいていた皆様にはご迷惑をおかけして申し訳 ありませんでした。
今年度も、天文シミュレーションプロ ジェクト(CfCA)と天文データセンター
(ADC)が主催する「N体シミュレーショ
ン大寒の学校」が、2018年1月24日(水)
から26日(金)までの3日間にわたって
開催されました。講義はコスモス会館会 議室、実習は南棟2階共同利用室で行わ
れました。
銀河団、銀河、星団、微惑星系、惑星 リングなど、多数の天体から構成され、 その進化が重力によって支配されている 系を重力多体系と呼びます。この重力多 体系の進化を調べる手法として広く使 われているのがN体シミュレーションで
す。N体シミュレーションでは天体を多
数の粒子で表現し、その粒子間の重力相 互作用を計算することで、個々の粒子が どう動き、系全体がどう進化していくか を調べることが出来ます。CfCAでは重
力多体計算専用計算機GRAPEシステム
の共同利用を行っています。N体シミュ
レーションの中では粒子間の重力相互作 用の部分が最も計算量が多くなります
が、GRAPEはその部分を超高速で計算
するためのハードウェアです。GRAPE
を用いることでより大規模なN体シミュ
レーションを行うことが可能になりま す。N体シミュレーションの面白さと、
GRAPEのさらなる有効活用を促進する
ため、今回の学校が企画されました。 今年度の参加者は11名で、学部生7名、
修士課程2名、博士課程1名、科目履修
生1名でした。これから研究を始めよう
という段階の参加者から、既に研究を
行っていて新たな数値計算 法の習得を行おうという参 加者まで、様々なメンバー となりました。また海外か らの留学生も参加し、国際 色豊かな学校となりました。 初日はN体シミュレーショ
ンに関する講義が行われま した。まずは校長の小久保 英一郎教授から開校の挨拶 が行われた後、重力多体系 での物理の基礎や、N体シ
ミュレーションに必要な数 値計算法についての講義が 行われました。また、K&F
Computing Research社の福重俊幸さん
に来て頂き、GRAPEの仕組みについて
の講義も行われました。2日目からは実
習が始まります。ここではN体シミュ
レーションを行うためのコードを、教科 書の記述を参考にしながら参加者自身に 一から開発してもらいます。プログラミ ングに慣れていない人もいるため、レベ ルに合わせて講師・TA陣の指導の下で
実習が進められました。また、学校では 数値計算だけではなく計算結果の可視化 についても学びます。可視化をすること によって計算がどのように進んでいるの かを直感的に確認することが出来るため、 現象の理解を深める手がかりとなります。 また可視化はコードのデバッグをする上 でも有効な手段となりえます。
実 習 の 最 中 に は、GRAPEを 含 め た CfCAで管理している計算機システムの
見学ツアーも行われました。実習で使用
しているGRAPE-9などの計算機を興味
深く見学しており、小久保英一郎教授 が学生時代に作成したGRAPEなどの写
真を撮っていました。また4次元デジタ
ル宇宙シアターの鑑賞会を行い、N体シ
ミュレーションがどのような研究に応用 され、どのように可視化されているかの 実演も行われました。土星の環の構造や 宇宙の大規模構造の進化などの計算結 果の映像を鑑賞することで、N体シミュ
レーションへの理解がさらに深まった ことと思います。3日目には、いよいよ
GRAPE-9★01を用いた計算を行います。
前日まで行っていた通常の計算機での計 算速度と、GRAPEを用いた時の計算速
度の違いを実感できたことと思います。 この日は講義も行われ、ツリー法★02な
どのより高度なN体シミュレーションを
行うための手法が紹介されました。2日
目と3日目の実習では参加者も遅くまで
残り、講師・TAのサポートの下で実習
に取り組みました。その結果、参加者の 全員が実習の目標を無事に達成すること が出来ました。また進度の速い参加者は 発展的な課題に取り組んだり、独自に問 題を設定して計算に取り組んだりと、活 発な学校になったと感じています。
2017年度「N 体シミュレーション大寒の学校」報告
押野翔一
(天文シミュレーションプロジェクト)お
し
ら
せ
No.
03
2 0 1 8
01
2 4 - 2 601 今年度「N 体シミュレーション大寒の学校」の受講者・講師・TA。
02 小久保英一郎教授による重力多体系の物理の基 礎についての講義。
03 4D2U シアターの見学。
★01 CfCAでは、GRAPE-9(無衝突系)
とGRAPE-DR(無衝突系、衝突系)という
目的に合わせて最適化された計算精度をもつ2
種類のGRAPEシステムが運用されています。
GRAPE-9は昨 年度より本運 用を開 始した
最新のGRAPEで、これまで利用されてきた
GRAPE-7のおよそ10倍の性能です。衝突系
の対象は宇宙の大規模構造形成、銀河形成、 惑星リング等、無衝突系の対象は球状星団、 微惑星集積等です。
★02 遠方にある質点の集合を1つの質点と
みなして計算することにより計算量を削減する 方法です。
●今年度も南棟2階の共同利用室を占有して実習
に使用させて頂きました。学校の開催中はご不便 をおかけしましたことをお詫びいたします。天文 データセンター並びに関係者の方々のご協力に厚
く御礼申し上げます。★2017年度 N体シミュレー
●国立天文台長を発足時の1988年から6年間にわたって務めら
れた古在由秀(こざいよしひで)国立天文台名誉教授が、2018
年(平成30年)2月5日(月曜日)午後6時15分、肝不全のため逝
去されました。89歳でした。
古在先生は天文学分野での世界的リーダーのおひとりで、東 京天文台、国立天文台および日本と世界の天文学の発展のため に力を尽くされました。1952年に東京大学東京天文台に着任、
米国スミソニアン観測所客員研究員などを経て1981年に東京天
文台長に就任されました。東京天文台の近代化とともに1988年
の大学共同利用機関・国立天文台への改組をリードし、初代国 立天文台長を1992年まで務められました。この間、口径8.2メー
トルのすばる望遠鏡を日本初の海外設置大型研究施設として実 現し、1988年から1991年まで日本人として初めての国際天文学
連合(IAU)会長を務めるなど、国際的にも広く活躍されました。
天体力学を中心とする研究では、人工衛星の運動における世 界的な権威として知られています。人工衛星の軌道計算に今も 用いられる「古在の式」とその応用の一つである地球の南北非 対称(いわゆる「西洋梨型」の形状)の発見、傾いた軌道や長 円形の軌道にある小惑星が惑星重力によって大きく軌道変化を する力学的な機構(現在は太陽系外の惑星系で広く応用され、 「古在機構」と呼ばれる)を提唱するなど、数々の重要な業績を 挙げられました。これらの業績により、1979年に恩賜賞・日本
学士院賞、1990年に米国天文学会ブラウアー賞、2002年に勲二
等瑞宝章(ずいほうしょう)を受章、2009年には文化功労者に
選ばれました。いっぽう日本学術会議では女性研究者問題など に取り組まれ、国立天文台退職後、ぐんま天文台台長として日 本やアジア諸国の若手研究者を支援するなど、社会的にもさま ざまに貢献されました。一般書の執筆や天文雑誌の編集委員を 含めて、アマチュア天文家たちと温かい交流を重ねられたこと も忘れられてはなりません。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
追
悼
古
在
由
秀
先
生
●古在由秀先生は天体力学の研究で多 くの重要な成果を挙げられましたが、一 方で大学共同利用機関としての国立天文 台が発展する礎を作られ、現在の日本の 天文学の興隆をもたらされました。特 に、最後の東京天文台長として1988年の
国立天文台の発足を牽引され、また日本 が初めて国外に大型望遠鏡(後のすばる 望遠鏡)を設置する決断をされ、その後 に初代国立天文台長としてこれを指揮さ れました。同時に重力波の検出実験も リードされ、1990年代には三鷹構内の TAMA300によって重力波検出装置とし
てのレーザー干渉計の可能性を実証され ました。ここに、日本の天文学の発展に 多大な寄与をされた古在先生に感謝し、 ご冥福をお祈りいたします。
国
立
天
文
台
発
展
の
礎
を
作
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れ
た
古
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林
正
彦
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前
台
長
︶
1952年(昭和27年)東京大学東京天文台助手 1958年(昭和33年)理学博士(東京大学) 1958年(昭和33年)スミソニアン天体物理学観測
所・ハーバード大学天文台客 員研究員(1963年まで) 1963年(昭和38年)東京大学東京天文台助教授
1963年度朝日賞
1965年(昭和40年)東京天文台附属人工衛星国内
計算施設長
1966年(昭和41年)東京大学東京天文台教授 1973年(昭和48年)東京天文台附属堂平観測所長 1979年(昭和54年)恩賜賞・日本学士院賞:「土星
衛星、人工衛星及び小惑星の 運動の研究」
1980年(昭和55年)日本学士院会員 1981年(昭和56年)東京大学東京天文台長
(1988年まで) 1983年(昭和58年)日本天文学会理事長
(1985年まで) 1988年(昭和63年)国立天文台長
(初代、1994年まで) 1988年(昭和63年)国際天文学連合(IAU)会長
(日本人初、1991年まで) 1990年(平成2年) アメリカ天文学会ブラウアー賞 1997年(平成9年) 群馬県立ぐんま天文台台長
(2012年まで) 2002年(平成14年)勲二等瑞宝章 2009年(平成21年)文化功労者 2010年(平成22年)三鷹市名誉市民 2018年(平成30年)逝去
「古在由秀先生の卒寿をお祝いする会」にて
●古在由秀先生(1928–2018)略歴
古
在
先
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の
思
い
出
木
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宙
︵
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立
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文
台
名
誉
教
授
︶
追
悼
古
在
由
秀
先
生
●古在先生は1958年にスミソニアン天文
台の宇宙測地学グループに招聘されまし た。このグループは人工衛星の運動理論 の研究、衛星観測データから地球のポテ ンシャル、形、地殻変動の幅広い研究を していて、先生は主として衛星運動の理 論的研究に従事されていました。このグ ループの人工衛星軌道データ処理プログ ラムシステムでは1959年に先生が発表さ
れた理論(これが「古在の式」と呼ばれ ているもの)が組み込まれていました。 人工衛星観測はベーカーナンカメラによ る方向観測が主でしたが、ドップラー観 測による速度変化、レーザー観測による 距離データが利用できるに従い、高精度の理論 が必要となり先生は1962年に1959年の理論より
高精度運動理論を発表されました。
先生は1962年にいったん帰国されましたが、
スミソニアン宇宙測地学グループの顧問となら れ、毎年夏には1月ばかり渡米されていました。
筆者は先生の推薦で1974年にこのグループに加
わり、より高精度の人工衛星運動理論を作り上 げ、このグループの軌道データ処理プログラム に繰り込みました。
先生は、ご自身の理論と観測の比較研究も同 時に行い、地球の形 は赤道面に関して対 称ではなく西洋梨型 であることを世界で 初めて発見されまし た。
私がスミソニアン 天文台で働いている 頃、 宇 宙 測 地 学 グ ループの次期の長と して古在先生の名前 がささやかれていま した。これは先生が 東京天文台での重要 なお仕事があるので 実 現 し ま せ ん で し た。先生が後に東京 天文台長、国立天文 台長、IAU会長とな
られたことからわか るように、スミソニ アン天文台でも先生 は研究グループの指
導者として高く評価されていたのでした。 写真1の先生が動かしているのは手回し計算機
です。これを使って、先生は土星衛星運動に関 する学位論文の数値計算を実行されたのです。 先生はそのころ天文台で一番早く計算機のハン ドルを回せたと自慢なさっていました。先生は 激職の台長を務められる以前は昼休みに軟式テ ニス、軟式野球に興じておられ、野球ではもっ ぱら捕手をやっておられました(写真2)。
1986年の夏に先生と一緒に中国の人工衛星関
連施設の視察と講演旅行に出かけたときのこと です。南京では先生と同じ部屋に泊まりまし た。夜、私が翌日の講演の準備をしているとき、 先生も机に向かって手を動かしておられるので 翌日の準備をなさっておれれるのだと思ってい ましたが、実はクロスワードに熱中されていた のでした。晩年には数独を楽しんでおられまし た。かなりの難問にも挑戦され、解答を投稿し何 度も成績優秀者として名前が発表されました。 他の人はペンネームを使っているのに先生は実 名で投稿されていたそうです。
正確な年は思い出せませんが、先生が東京天 文台長在職中の2月頃に大雪が降りました。その
とき天文台の正門を入ったロータリーで先生が お一人で職員の歩く道の雪かきをなさっていま した。これにはびっくりし、先生の人に対する 思いやりのひとつの表現であると感激いたしま した。先生は若い頃、天文台職員組合委員長を 何期か務められ、天文台の研究を支える技術職 員、事務職員の待遇、福利厚生に尽力なさって いました。この縁の下から天文台を支える人た ちへの先生の温かい思いやりは終生変わりませ んでした。
先生のご冥福をお祈りいたします。
写真1 タイガー計算機と古在先生。
●古在由秀先生(以下「先生」と略記)の業績 は世界中に遍く知れ渡っており、出版された著 作は膨大かつ多岐に渡る。ADSで著者kozai, yと
検索すれば論文のみならず各種の紀要や報告、 国立天文台長としての挨拶文や施設案内、新天 体の情報や業界関係者の追悼文に至るまで様々 な出版物が現れる。先生の還暦記念祝賀として
1988年4月8日に出版された冊子「古在由秀 30年
間の著作から」には、様々な媒体に先生が日本 語で執筆された評論・随筆・旅行記・回想等が 集録されている。それらの驚くべき多様さはそ のまま先生の活動の多様さを反映するが、以下 にはその一部を紹介する。紙面の制約により文 献引用は最小限に留めた。
戦中・戦後の激動期に青春を送られた先生の研 究生活は小惑星Thuleの軌道計算から始まった。
先生は機械式計算機を駆使した膨大な計算の末 に木星と4:3平均運動共鳴にあるこの小惑星の近
日点が逆行する事を見出したが1、それが大学の
卒業論文だった事実がまずは瞠目に値する。大 学卒業後の1951年4月に先生は東京天文台に入台
され、天体の位置観測業務に携わりながらそれ と密接に関連する土星の衛星の運動理論の研究 を精力的に続けられた2。1950年代後半までの先
生の研究成果はこれらの課題から得られたもの に集中する。
先生は1958年10月に米国スミソニアン天文台
(以下SAOと略記)に招聘され、人工衛星の運動
に関する研究を開始された。ご本人が「SAOで
の生活は本当に楽しかった」と述べるように、 この時代の先生の研究生産性は素晴らしく高 い。渡米直後の1959年より、先生は当時次々と
打ち上げられていた人工衛星の運動やそこから 導かれる地球の重力場形状の研究成果をSAO報
告書等に続々と出版された。現代でも先生の代 表的業績は人工衛星の運動論だと断言する人は 多い。地球に近い軌道を巡る人工衛星の運動理 論(離心率と軌道傾斜角に制約無し)3は現在でも
よく引用される。月と太陽の摂動を考慮するこ とで人工衛星1959 δ2(NASAが「20年の寿命が
ある」と宣言したとされる)の近地点が2年もせ
ずに地球半径程度に落ち込む事を予測した研究4
は先生のご自慢だったと私は想像する。そして、 人工衛星の軌道変化に見られる長周期振動から 地球の重力ポテンシャルが南北の非対称性を持 つことを見出した研究(西洋梨型の地球重力場)
5は広く人口に膾炙している。
SAO滞在の終盤、先生は現在「古在機構」と
呼ばれる理論の原典となる論文6を出版された。
この研究もまた余りに有名であり、多くの詳し い解説7が出版されているのでここでは触れな
い。また日本ご帰国後の極めて幅広いご活躍(研 究・教育・組織運営・学術行政・広報普及等) についても夥しい数の文献や証言があるから、 ここには記さない。
残りの紙面には個人的回想を記す。古在先生 は私の父と同年だが研究者としては私と二世代 以上離れるため、謦咳に接する機会は多くなかっ た。しかし自分の研究分野の遙けく遠い先達の 一人に先生が居られる事を私はいつも意識して いた。遡れば私が大学院生時に学士院紀要へ論 文を投稿した際(1993年)、査読者の一人である
先生は厳しい意見を述べられた。怖いもの知ら ずだった私は非常に生意気な反論をした。後に 私が国立天文台に入り、ハワイ観測所ヒロ山麓 施設の開所事業(1997年)でマウナケア山頂へ
同行させて頂いた際、その事をお尋ねした。「そ んなこともあったね」と先生は仰ったが、どこ までご記憶だったろうか。2005年にはぐんま天
文台での集会(天体力学N体力学研究会)開催に
当たり、ぐんま天文台長だった先生から予算と 会場の提供を頂いた。2013年には新竹(台灣)
で行われた同研究会に先生がお一人でお見えに なった。二日間のこの会で私はストーカーよろ しく先生の近くに張り付き、出来る限りご発言を 聞き取るよう努めた。
2016年には先生の自伝
的論文8の執筆支援チー
ムに加わり、校閲のみ ならず図や数式の改訂 に携わって何度も意見 交換をさせて頂いた。 最近では先生の米寿と 卒寿の祝賀会で短くお 話をさせて頂いたが、 それが先生とお会いす る最後の機会となった。 古在先生の御冥福を 心よりお祈りする。
[1] PASJ, 3, 184–194, 1952, [2] ATAO, 5(2), 73–106, 107–127, 1957, [3] AJ, 64, 367–377, 1959, [4] SAOSR, #30, part 1, 1959, [5] AJ, 66, 8–10, 1961, [6] AJ, 67, 591–598, 1962, [7] 天 文 月
報 , 83(8), 451–453, 2000, [8] RAA, 16(9), 133(6pp), 2016
追
悼
古
在
由
秀
先
生
建設中のすばる望遠鏡への視察途上、ハレポハクの中間宿泊施設 で休憩する古在先生。1997年6月14日(筆者撮影)。
古在先生の米寿記念祝賀会での一コマ。右は筆者、中央は山岡 均・国立天文台広報室長。2016年6月26日 ( 筆者自撮り )。
古
在
先
生
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追
悼
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在
先
生
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天
文
台
副
台
長
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悼
古
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生
●私に不似合いなほど高価なティーカップが我 が家にやってきたのは、1988年のことだった。
お茶の趣味が無かった私が紅茶もたしなむよう になったきっかけともなったのは、まさにこの ティーカップである。有名なN社の五客セット
で、古在ご夫妻から結婚祝いにいただいたもの だ。というのも、先生ご夫妻には直接の弟子で もないのに、仲人になっていただいたからであ る。何月何日なんですが、とお願いに行ったと ころ、頭の中にスケジュール帳があるような雰 囲気で少し目をつぶられて、空いているから良 いよ、と快諾してもらった覚えがある。それに しても、そのときの口頭だけで、結婚式の時間 や場所をしっかりお伝えしていなかったり、と 若気の至りで大ポカをしていたのを思い出すと、 汗顔の至りであるのだが、それでもご夫妻は当 日もたいへんてきぱきと我々のために働いてく ださったのはありがたい。
考えてみると、まだ大学院生の頃から、ずい ぶんとお世話になってきた。当時、先生は東京 大学の天文教室にも講義に来ておられて、その 講義を拝聴したのがはじまりだが、その後、大 学院生の会で会計をやっていた私のミスで、旅 費に使うべき予算全額を盗まれてしまい、困っ た挙げ句になんとか金を稼ぎたいと古在先生の ところにお願いに行った。「黙認するから」と 言われ、公開日で堂々とTシャツ(デザインは JNLTだったと思う)を作って売りさばき、見事
に盗まれた金額以上を稼ぎ出したのも、感謝に 堪えない。一貫し て、弱い立場に対 して非常に寛容な 先生であったこと は確かである。 大学院の修士の 時に、堂平観測所 へ赴き、アイラス・ 荒木・オルコック彗 星の撮影をさせて もらい、その成果 を修士論文にまと めたのが1985年で
あったが、その頃 からすでに古在先 生は東京天文台長 であった。1985年
から1986年にかけ
て、ハレー彗星の 回帰を狙って岡山 天体物理観測所の
188 cmで観測を試
みたのだが、偶然
にも観測当日に激しいジェットを噴出したのを 捉えることができた。そこで、この現象をまと めて論文としたが、観測を支援してもらったこ ともあり、古在先生にも共著者になっていただ いたのは、よい思い出である。そうこうしてい るうちに、古在先生と共に、太陽系小天体の国 際会議に出席することが多くなった。筆者の研 究分野で最も大きな国際会議である「小惑星・ 彗星・流星会議(Asteroid,Comets,Meteors,略して ACM)」がメインだったが、90年代後半には、 ACMを日本で開催できないかと聞かれることが
多くなっていった。小惑星探査も本格化しつつ あり、日本のプレゼンスが格段に大きくなって いった頃なので当然だった。そこで、2002年の
ベルリンでの第8回ACMで、古在先生と共に、
このACMを日本に招致しようと話をさせていた
だいた。
ただ、実現までは紆余曲折の道のりだった。第
9回ACMの日本招致は、新興国であるブラジル
に負けた。次の第10回は2008年アメリカ・ボル
チモアでの開催が決まっていた。そこで第11回、 2011年にみたび手を上げ、ボルチモアの会議で、
日本開催を勝ち取り、2008年の秋頃から準備を
進めた。開催地も新潟の朱鷺メッセ(新潟コン ベンションセンター)に決定し、日程も2011年7
月と決めて、いよいよ開催まで4か月という時、
あの東日本大震災が発生した。地震だけだった らまだ良かったのかもしれなかったが、原発事 故による放射性物質の拡散によって、多くの海 外の研究者の来日が困難になってしまった。こ れは悔しかった。組織委員会は、ハワイや台湾 で代替開催しようという話も出たが、私はあく まで日本開催にこだわり、急転直下、各方面と も連携して、会場が空いていた2012年5月16~20
日に変更して開催することとした。最終的には
33か国から399名の参加者をみて大成功に終わっ
た。とりわけ、古在先生には特別講演を行って もらったが、これが参加者も興奮気味で、終了 後は満場の拍手喝采となった。いずれにしろ、 日本にACMを招致できたこと、そしてレジェン
ド古在先生の生の講演を参加者に聴いてもらえ たことは、私にとっては最高の幸せであった。 これが先生に対する私の最大の恩返しだったか もしれない、と古在先生の訃報を聞いて改めて 思ったものである。
古在ご夫妻からいただいた我が家のティー カップは大事に使わせていただいているものの、 さすがに四半世紀近くの年月を経ると、欠けて、 ひびが入ってきつつある。ひびに紅茶の色が滲 んでいるのを眺めると、時間だけは過ぎていく ことを改めて感じざるをえない。古在先生の魂 が安らかになることをお祈りして。合掌。
次
号
予
告
5月号は、世界天 文コミュニケーショ ン会議2018in 福岡の 報告ほかさまざまなア ウトリーチ活動の報告 をお送りします。お
楽しみに!
国立天文台ニュース
NAOJ NEWS
No.297 2018.4
ISSN 0915-8863 © 2018 NAOJ
(本誌記事の無断転載・放送を禁じます)
発行日/2018年4月1日
発行/大学共同利用機関法人自然科学研究機構 国立天文台ニュース編集委員会
〒181-8588 東京都三鷹市大沢2-21-1
TEL 0422-34-3958(出版室)
FAX 0422-34-3952(出版室)
国立天文台代表TEL 0422-34-3600
質問電話TEL 0422-34-3688
国立天文台ニュース編集委員会
●編集委員:渡部潤一(委員長・副台長)/小宮山裕(ハワイ観測所)/秦 和弘(水沢VLBI観測所)/勝川行雄(SOLAR-C準備室)/
平松正顕(チリ観測所)/小久保英一郎(理論研究部/天文シミュレーションプロジェクト)/伊藤哲也(先端技術センター)
●編集:天文情報センター出版室(高田裕行/ランドック・ラムゼイ)●デザイン:久保麻紀(天文情報センター)
★国立天文台ニュースに関するお問い合わせは、上記の電話あるいはFAXでお願いいたします。
学会で東京へ滞在したとたん今年の花粉症が始まりました。春到来のしるしですね。(は)
妻と次男がインフルになってしまったため、長男と2人で天文台の先輩Kさんご一家とスキーへ。私は18年ぶり、長男は初めて。Kさん奥様の指導で長男はめきめき上達。私は
夜、足がつって苦しかった…。でもまた行こう!(I)
Communicating Astronomy with the Public 2018 @福岡に参加。斬新で、スタイリッシュで、刺激的で、痒い所に手が届く、世界各地のそんな実践例にたくさん触れることがで
きました。(h)
今年も桜の季節が来ました。数年前から御衣黄という緑の桜が好きで、新宿御苑や神代植物園に見に行きます。(e)
年度末の喧騒から解放されるとともに新しい生活が始まる。家族のことも仕事のことも。年度はじめ恒例の一喜一憂するイベント、さて、今年度はどうなるか。(K)
編集後記の催促が来るときはそれまでの1か月を振り返るいい機会でした。あまりに振り返りすぎて気が付いたら再び前を向いてしまっていたりして、これはいけないともう一
度振り返ったりを繰り返したりして、ずいぶん練りに練って(=締切を破って)編集後記を書く毎月でした。いつもいつも(今回も)私を気長に(?)待っていて下さった、編
集担当のTさん、ありがとうございました。天文台ニュースの発行が遅れがちだったのはすべて私のせいです(なんて4/1に書いてみたりして)。(κ)
それにしても寒暖の差が激しい。夏かと思う陽気の後は積雪が。。。体調管理に気をつけましょう。(W)
集後記
編
国立天文台で特に顕著な業 績を挙げた職員に対する平成
29年度国立天文台長賞が、チ
リ観測所に所属する以下の2つ
のグループに送られました。
●研究教育部門
受賞者:永井洋(特任准教授)、中西康一郎(特任准教授)、亀野誠二(教授)、
Charles L.H.Hull(助教)
受賞理由:ALMA偏波観測の実現とミリ波サブミリ波偏波観測サイエンスの
推進
★偏波観測では、例えば宇宙に存在する磁場の測定など、一般的な電波観測では得られない情 報を得ることができます。磁場は巨大ブラックホールや赤ちゃん星など様々な天体に大きな影 響を与えていますが、偏波は微弱なため観測が容易ではありません。今回受賞した4名は、試
験観測やデータ較正手法の確立を通してアルマ望遠鏡を使った偏波観測の実現に大きく貢献し、 また実際にさまざまな天体で偏波観測を行って研究を推進したことが高く評価されました。
●技術・開発部門
受賞者:小杉城治(准教授)、中里剛(研究技師)、杉本香菜子(特任専門員)
受賞理由:ALMA単一鏡データ解析パイプラインの開発
★アルマ望遠鏡で得られた大量のデータの処理を効率よく行うため、自動的にデータ処理を行 うパイプラインソフトウェアが導入されています。日米欧のチームが共同でソフトウェア開発 にあたっていますが、特に日本が開発を担当したアタカマコンパクトアレイ(モリタアレイ) の12 mアンテナから出力されるデータの処理に関する部分は日本が主導して開発を行いまし
た。今回受賞した3名はこのソフトウェア開発をリードし、アルマ望遠鏡の科学成果創出を強
力に支援したことが高く評価されました。
チリ観測所の2グループが国立天文台長賞を受賞!
歴代受賞者&プロジェクトリスト
19年度
・技術部門:川島進、篠原徳之、北條雅典、関口英昭(野辺山太陽 ヘリオグラフ)
・研究部門:四次元デジタル宇宙プロジェクト、ひので科学プロ ジェクト
20年度
・研究部門:天文情報センター
21年度
・研究部門:RISE月探査プロジェクト 22年度
・研究開発部門:太陽系外惑星探査プロジェクト室 ・運営部門:乗鞍コロナ観測所観測職員 ・広報普及部門:世界天文年2009 23年度
・研究開発部門:ALMA推進室・先端技術センターバンド10開発
チーム
・広報普及部門:天文情報センター 中桐正夫、アーカイブ室 ・特別賞:水沢VLBI観測所 佐藤克久、浅利一善、天文保持室 24年度
・研究部門:太陽観測所・太陽の長期継続観測とデータベース作成 チーム
25年度
・研究教育部門:水沢VLBI観測所
・技術部門:先端技術センター 福田武夫、西野徹雄
26年度
・チリ観測所・先端技術センター
27年度
・運営部門:ALMAプロジェクト、電波天文周波数小委員会 28年度
・技術・開発部門:野辺山宇宙電波観測所・先端技術センターの
45 m望遠鏡性能向上チーム
・研究教育部門:CLASPプロジェクトチーム
★歴代の受賞者・プロジェクト名は、中央棟玄関ロビーに受賞プ レートが掲示されています。
左から、中西康一郎さん、永井洋さん、 小杉城治さん、林正彦台長、そして背 後のスクリーン左上はチリからテレビ 会議システムで参加した Charles L. H. Hull助教です。
国立天文台
望遠鏡のある風景
NAOJ
photo ske
tch
水沢 VLBI 観測所構内に咲く桜と VERA20メートル電波望遠鏡
撮影:清水上 誠
(水沢 VLBI 観測所)